令和5年度 子ども部会講演会が開催されました。

 令和5年12月14日(木)に尾西庁舎6階大ホールにて、令和5年度一宮市障害者自立支援協議会子ども部会の講演会が開催されました。

 講師に愛知県弁護士会の福谷朋子弁護士をお招きし、「発達が気になる子と法律~具体的な事例から学ぶ~」をテーマにご講演をいただきました。

 会場には療育や保育など福祉関係の支援者、教育関係者、ご家族など様々な立場の54名の方々にご参加をいただきました。

 今回の講演では、発達特性の豊かな子どもたちの悪気ない行動や突発的な行動によって起きた問題への対応について、法律の専門家の視点からお話ししていただきました。講話の中で「いじめ」と「けが、破損」の事例を取り上げ「正解の解決策はない」と前置きした上で問題を深刻化させないために、子どもたちの発達特性を十分に理解し周囲の大人の責任として最適な方法を考えあうことが大切であるとし、経済的な問題に発展した時のために対応してもらえる「個人賠償責任保険」を探し、加入しておくことも大切な備えになるといったお話をいただきました。

 参加者の方からは、「発達特性のある子の行動で損害賠償に発展することがあると知り参考になった」、「何気なく言ってしまったり、やってしまったりする子への対応や法律的な考え方などが参考になった」、「現場や自分の子育てであるあるの具体的なケースを話していただき、身近な話題として改めて考えることができました。『特性豊かな』の言葉、いいと思いました」「『過失』と『故意』の難しさを感じた。保護者の方も学校の方も私たち福祉職員も普段から身を守る手段について知ることが大切だと感じた」など、参考になったと多くの意見をいただきました。

 福谷先生、貴重なご講演をありがとうございました。

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