2024年12月11日(水)尾西生涯学習センター大ホールにて、2024年度一宮市障害者自立支援協議会子ども部会の講演会が開催されました。
講師に、特別支援教育ネット代表・日本LD学会名誉会長の小栗正幸氏をお招きし、「不登校児への理解と対応について~家族・支援者の視点から~」をテーマにご講演をいただきました。
会場には、不登校や登校渋りに悩む家族・支援者・興味のある方など、様々な立場の98名の方々にご参加をいただきました。
今回の講演会では、「悩みの構造」や「支援上の留意点」、「不登校への対応」など、事例を交えながら様々な視点からお話をしていただきました。『学校以外の居場所のあるアメリカでは不登校がないが、日本は学校以外の子どもの居場所をなくしてしまったことにより、環境への適応に違和感を持ってしまう子どもをあぶり出す「社会現象」を引き起こしたことが要因で不登校が減らない』というお話や、『不登校の支援は子どもの育ちや状況(悩みや不安も含め)を把握した上で、その子を承認することが大事であり、不登校の原因は一つでなくいくつも重なっているため一つずつ紐解いていくとよい』といったお話をしていただきました。
参加者の方からは、「学校に入れないことが主訴ではなく問題が別にあることがわかった」「支援が必要か否かの判断基準や言葉のかけ方が知れてよかった」「傾聴受容していたと反省した」「承認欲求を満たすことがその子への愛情となることが心に残った」「好きな先生や友だちを見つけて学校に行けるとよい」など、参考となったと多くの意見をいただきました。
小栗先生、貴重なご講演をありがとうございました。