令和元年度9月10日(火)一宮市思いやり会館4階にて、第一回目の強度行動障害支援従事者連絡会が開催されました。
この連絡会は、一宮市障害者自立支援協議会・生活支援部会から、新たに!(密かに?)発足しました。
「行動援護サポートプロジェクト」の活動の一つです。
当プロジェクトは18歳以上の強度行動障害のある方の支援に特化したプロジェクトです。
<プロジェクト発足の経緯>
強度行動障害のある方の多くは、何らかの支援を受けて地域で生活をしている。
しかし、家族や支援者のサポートには限界があり、支援がスムーズにいかない現状がある。
また障害者相談支援センターには相談依頼が続いているが、解決策が見出せていない。
当プロジェクトが主体となり、強度行動障害のある方々を地域全体で支える仕組みを作りたい。
<方針>
①市内の事業所が互いに学び合い、より良い支援の在り方を見つけていく
②相談支援センターへの相談に対して、適切な助言を行えるチームにする
③困っている家族へ情報提供、助言をしていく
④地域への啓発を進め、地域全体で支える環境をつくる
今回の連絡会は、<方針>の①を進めるべく、初開催となりました。
参加者は、市内事業所で関連の研修を終了している職員の方、および受講予定の方、この企画に賛同してくださる職員の方、計23名の参加でした。
まずは、「行動援護サポートプロジェクト」の趣旨、方針を説明。
初開催のためか、始めはやや緊張感のある会場でしたが、プロジェクトチーム野田さんの笑いを交えたトークで、徐々に場が和んでいきました。
次に、地域でどのような協力体制を作っていけるのか?の提案です。
「それぞれの事業所内で、改善の見られた成功事例が埋もれていないか?
その成功事例を数値化・データ化して共有することで、未だ処遇困難なケースに対して助言ができないか? 市内の事業所同士で協力し、みんなで地域を支える仕組みを作りたい。」
こんな想いを提案させていただきました。
参加者の方も、一番興味深く話を聞いてくださった印象です。
後半は、3グループに分かれてグループワークを行いました。
事業所の取り組み、行動障害のある方の支援の体験談、日々の困り事・・など
自由な雰囲気で話ができました。
困り事を話していても、暗く落ち込んで・・という訳ではなく
もっとこうしたい!本当はこうしたい!何とかしたい!という皆さんの前向きな意見が多く、
会場はとても熱く、ワイワイとした雰囲気のグループワークとなりました。
今後も年2回のペースで連絡会の開催を考えています。
連絡会に参加していただいた方が、それぞれの事業所にヒントを持ち帰っていただき
事業所のスキルアップ、さらには一宮市全体のスキルアップに繋げていきたいと思っています。
そして、一宮市のアベンジャーズ(困った時に集まって助けることができる)になれるよう、取り組んでいきます。