12月25日に、愛知県医療療育総合センター中央病院の作業療法士小松則登氏をお招きして、『不器用さ・困り感のある子どもの身体の使い方』というテーマで講演会を開催しました。
今回は講師のご厚意で、午前に学齢期、午後に未就学のお子さんを対象とした内容で講演をして頂けることになり、子ども部会としても一日通しの開催という初めての試みになりました。
午前の部には172名の方にご参加を頂きました。
小松氏の作業療法士としての経験を語って頂く中、時々身体を実際に動かす場面もありました。
写真はエア縄跳びの様子です。
子どもの頃、いつのまにか縄跳びができるようになっていた方も多いかもしれませんが、跳ぶための必要な動きを段階的に見る良い機会になったと思います。その上で、縄跳びが跳べない子が皆が同じ事をするのでなく、個々に必要な訓練、練習を重ねることで縄跳びが跳べるようになることが理解できました。
午後の部には117名の方にご参加を頂きました。
午後は、知的障害を伴う発達障害があるお子さんの支援過程を映像で見ながら学びました。
“コミュニケーションは身体から”とのお話がありました。例えば、発達障害の方によく見られる「こだわり」について、その行動しかできない、あるいは知らないから繰り返しの行動になる。身体の動かし方が分かってくるとコミュニケーションのレパートリーが増えてくる、という理論で、映像で支援経過を見ていると、身近な物のみの関心から他の遊具、そして支援者(人)への関心に広がっていく様子がよく分かりました。
アンケートでは、
・選ぶ時代、本当に必要な一人一人違った支援を見極めることが大事だと教えてもらえました。
・親としてはつい目の前の苦手なことに目が行きがちなので、視点を変えて背景を見るという考え方、とても参考になりました。
・初めは難しい内容かと思っていましたが、講演を聞くうちに私たち保育士がいつも発達を促す運動、遊びを意識して行なうことが結果、読み書き、計算に繋がること、土台になっていることが再確認できました。
等の感想を頂きました。
今後も障害の理解を深められるような講演会を企画していきたいと思います。