「障害者差別解消法」が平成28年4月1日から施行されていますが、ご存知でしょうか。
この法律は、障害のある人もない人も、互いに、その人らしさを認め合いながら、共に生きる社会をつくることを目指し、制定された法律です。
この法律では、国の行政機関や地方公共団体、民間事業者に対し、「不当な差別的取扱いをしないこと」と、負担が重くなりすぎない範囲での「合理的配慮の提供」が求められています。
これを受け、一宮市でも平成30年度、差別解消に向けた啓発パンフレットを作成しました。一度ご覧いただき、ご活用いただければと思います。
今回は、この法律の中で身近なエピソードをお伝えしたいと思います。
最近は喫茶店やパン屋さん、歯医者さん…いろいろなお店や施設の前にスロープが設置されているところが増えました。
この、スロープは車イスに乗った障害者のためのもの、と思われる方も多いかと思います。
でもよ~く見ていると
・ベビーカーを押した親御さん
・シルバーカーを押している年配の方
・キャリーバッグを引いている人
…などなど色々な方が利用されています。
一見、「障害者のためのスロープ」と思うものも、一般的に利用されて、「住みやすさ」「使いやすさ」のお手伝いをしていることにつながっています。
「差別解消」と言われるとなんだか難しいこと、自分には関わりのないことに思われがちですが身近なところのちょっとした配慮が「誰もが暮らしやすい町づくり」になります。そのように考えてもらえば障害のある方も、子育て中の方も、お子さんも、高齢の方も誰でも住みやすい町づくりができていくと思います。